あなたを巡る物語
世界は大いなるスクリーンです。そこではあなたを巡る物語が上映されます。その物語の製作者はあなたであり、観客もあなたです。製作者であるあなたは、効果的な演出のため主人公に宿命を設定し、人生に制限を設けます。
観客であるあなたは主人公に自分を重ねて、泣いたり、笑ったり、怒ったり、悲しんだり、悩んだり、苦しんだりしますが、そのプロットに必ずしも満足するわけではありません。でもそれは経験して初めてわかるのです。プロットへの不満は「後悔」という形で製作者に伝えられ、次の製作のモチベーションに変わっていくのです。
「二度と戻らない」という時間の性質に由来する人生の悲劇性は、物語の通奏低音として誰の人生の根底にも常に流れていますが、あなたが喜劇化というスパイスを時折にでも振りかけることができたなら、きっと深刻さは大きく軽減されるでしょう。
すべての日本国民が幸せでありますように。
言葉に愛と祈りを込めて。