どのようにそれに向き合ったか

あなたが「何」をやったか。それは他人の役に立ったり、迷惑を掛けたりしますが、あなたにとってそれ自体それほど意味のあるものではありません。「何」をやりたいか、「何」をやろうとしているのか、「何」をやったかの背後には必ず何かしらのコンテキスト（状況、前後関係、脈絡）が存在しています。「何」はこのコンテキストが捨象（一般化）されたうえで議論され、言論世界、学問体系に取り込まれるため、むしろそれにより社会性を持つことになるわけですが、あなたにとってみれば、その「何」はもうすでに芯の無いロウソク、蝉の抜殻、餡無し最中のようなもので、もうすでに大事なものが失われた「何か」になってしまっています。

あなた自身にとって「何」より大切なことは、その「何」に対し「どのように向き合ったか」です。それは一般化され得ず、社会に流通しません。しかし、それはあなたに対して永遠に絶対的に真実であり、あなたの心に積みあがっていきます。いわば心の財産です。「どのように向き合ったか」の積荷のうえに立つことにより、あなたは今までに見たことのない高みから物事を俯瞰できるようになるのです。

すべての日本国民が幸せでありますように。

言葉に愛と祈りを込めて。