この時代に生きる
世界には繰り返すものと繰り返さないものが存在します。繰り返すもののお陰で世界は維持され、繰り返さないもののお陰で世界は変化していきます。両者のお陰で時代的なものが存在することになり、時代的なものが存在するお陰で、私たちは他の時代と区別された特別な空気を吸いながら生きることになるのです。
未来から現代を振り返ったとき、果たしてどのような時代と表現されることになるのでしょうか?
私たちは今、ある時代を生きています。確かに生きています。でもそれを俯瞰的に言えるのは後の世代の人たちであって、私たちにとってはただ生きるだけしかできません。この時代の空気を吸って、あるか無いかわからない意味を探して、そしてそれをつかまえようとして、あるいは時代から逃れようともがきつつ生きています。でも、それでいいのです。私たちは時代の編み棒のようなものであって、何が編みあがるかには関心がなく、編んでゆくことにのみ関心があるのですから。
すべての日本国民が幸せでありますように。
言葉に愛と祈りを込めて。