印象の外側に
今あなたのいるところから一枚写真を撮ったとします。その写真を眺めつつ、あなたは夕日に映える田園、秋に染まり始めた並木路、帰路を急ぐ人々など、印象に残ったものだけを心の中に留めます。それは逆に言えば、印象に残らないものを悉く捨象することにより、心に記憶として焼き付けているのです。
しかし、あなたの記憶に残らない捨象したものの中に、あなたが捨てたものの中に、あなたが見向きもしないものの中に、あなたを支えてきた、支えつつある、支え続ける、寡黙な神が座っているかもしれません。もしあなたが今何かで悩んでいるのなら、その寡黙な神をあなたの印象の外側に探してください。その神に想いを馳せてください。あなたが人生のどこかで落とした大事なものをその神が無言で差し出してくれるでしょう。
すべての日本国民が幸せでありますように。
言葉に愛と祈りを込めて。