井の中の蛙大海を知らず
理論が当てはまる条件を超えた領域にその理論を応用しようとするとき、すべての理論は誤りとなります。殊に人や社会に関する理論は気をつけなければいけません。
誠実な人はその理論が当てはまる条件を超えて主張することはありません。しかし理論というものは、それを理解するのではなく、それを信じる人々によって共有化されるものなのです。そしてそれを信じた人は、自ら進んでその理論の国に閉じ籠ることになります。そして、他の国の理論はすべて間違いだと、また信じることになるのです。
意見の対立とは概ね信者同士、あるいは片方が信者であるときになされる劇と言えるでしょう。
「井の中の蛙大海を知らず」という諺は、井(例えば一つの理論)の中にいない視点からの言葉であり、蛙には通じません。逆に通じないからこそ諺として存在しています。
理論とは一つの草木であり、その草木はそれを育む大地を知ることはないのです。
すべての日本国民が幸せでありますように。
言葉に愛と祈りを込めて。