ポリフォニー・オブ・ライブズ

ようこそ。新しく生まれる世界へ。楽しく自由な仲間たちによる。

メタモルフォーゼの『扉』④

メタモルフォーゼはなぜ起こるのか―――それはそうなるようにプログラムされているからです。優秀な青虫だけが蝶になるわけではありません。すべての青虫が蝶になるプログラムを持っています。同じように、すべての人間に来る新しい世界が開かれています。ここに選民思想は排除されなければいけません。

人間と青虫の唯一の違いは、人間は自分の意志で選ぶ必要があるということだけです。これが唯一の違いであり、そして最大の違いです。ここで選ぶとは創造するということです。

選ぶだけで蝶になれる。そんなバカなと思われるかもしれません。これまであなたが学んだり経験してきたことがあなたにそう思わせます。だから、この簡単な真実に届くためには、子供のように純粋な心に戻る、あるいはニーチェの言うように子供の精神に変容していく必要があります。

そのためには、どうすればいいでしょうか?いろいろな方法があるかと思いますが、ここでは”引き算”をしていくということをお勧めします。おおよそ人生とは経験の足し算のようなもので、自分の物事に対する考え方、思考回路もその経験に従って変化していきます。正しく(あえて正しくと書きます)経験していくと、人間は丸くなって、柔和になり、子供のように無垢で純粋になっていきます。でもそれはどの個人もつらい経験を乗り越えてたどりつく境地なのです。それはある意味受け身の人生であり、神によって準備された宿命を感謝をもって受け入れていく道でもあります。それとは別に”引き算”の道があります。これは運命への主体的な介入であり、科学的なアプローチとして取り組むことが可能です。すでにいろいろな方法が存在していますが、追って私のアプローチを紹介できればと思います。

一方で、青虫のままでいるという選択も可能です。美味しい葉っぱをずっと食べて生きていきたいならそのように生きることもできるのです。ここに自由があります。