ポリフォニー・オブ・ライブズ

ようこそ。新しく生まれる世界へ。楽しく自由な仲間たちによる。

ゴールデンウィーク

明日からゴールデンウイーク。例年通り特に何も予定がないけど、長い休みがあるということだけで嬉しい気分になれる。日本も世界も混乱の中にあるが、それを超えてしまったような軽い感じが、明るい何かが心にあるのです。

それは混乱している状況を見ないようにしているからではなく、混乱を直視することにより生み出されたもののようであり、ある”確信”から生まれるようです。

これまで、何かがおかしいと思いながら、表から見た世界には不思議なほど何も現れない(表からは見えない)という期間を長い間過ごしてきました。環境、政治、経済、学校、教育、食べ物、医療、…etc、世の中のあらゆるものが間違った方向に向かっている進んでいる感じがしているのに、そのまま確実に同じ方向に進んできていた。非常に気持ちが悪い日々でした。

そしてコロナパンデミック、ワクチン、ロシアのウクライナ侵攻。脅かされる国家主権、安全保障、予測される食糧危機、さらなる疫病、個人的には多忙な仕事もこれに加わる。現状どこにも出口が見えない。しかし、何かが明るいのです。

 

小説な好きな人の中には太宰治の『パンドラの匣(はこ)』を読んだ方があるかもしれません。最後の小節に次のようにあります。

  『あとは何も言わず、早くもなく、遅くもなく、極めてあたりまえの歩調でまっすぐに歩いて行こう、この道は、どこへつづいているのか。それは、伸びて行く植物の蔓(つる)に聞いたほうがよい。蔓は答えるだろう。「私はなんにも知りません。しかし、伸びて行く方向に陽が当たるようです。」さようなら。』

太宰にこの文章を書かせたのは何だったのでしょう?私は同じ心持ちがしています。